すっきり紅茶っぽい酸味
【Las Flores農園】
ウィラ南部アセヴェド地区にある農園は海抜1,730mの高地にあり農園規模は14ha,約9万本ものコーヒーノキを栽培しています。オーナーはエディルベルトさん、息子のヨハンさんと一緒に精力的にコーヒー生産に取り組んでいる。2006年にはCOEへ参加し、スペシャルティコーヒーの中でトップスペシャルティと呼ばれるコーヒーの生産に特化している。特に単一品種のクロップの生産が得意で、農園内では今回のピンクブルボンの他に、タビ、ジャワ、マラカツーラの栽培エリアを持ち、現在はウシュウシュやシドラなどの品種の製品化に力を注いでいます。
- コラボレーション1:60% ピンクブルボン・ウォッシュド
- 地域:コロンビア ウィラ県 アセヴェド地域
- 生産者:Las Flores Estate ラス・フローレス農園(ヨハンさん)
- 品種:ピンクブルボン
- 製法:ウォッシュド
- 乾燥方法:パラボリックハウス内アフリカンベッド
- 標高:1,600m-1,950m
【El Diviso農園】
1997年に設立、約14haの敷地の中に農園やドライミル、その周りを囲むように5haほど自然保護エリアを保有、自然豊かな農園です。オーナーはホセさん、3人の息子と管理されている。ネストルさんは23歳という若さを生かし、最新の精製方法の導入に積極的に取り組んでいます。特に長時間発酵や嫌気性発酵、加工中に出るコーヒーの果汁を再利用した発酵プロセスの実験に熱心です。チェリーは全て手摘みで収穫。温度管理された状態で発酵、乾燥していくことで、コーヒーのポテンシャルを引き出すよう細心の注意をはらっています。今年はサーマルショックと呼ばれる新しい精製方法に挑戦したりなど今後の成長がとても楽しみな農園の一つです。
- コラボレーション2:40% ピンクブルボン・ホワイトハニー
- 地域:コロンビア ウィラ県 ブリュッセル地域
- 生産者:El Diviso Estate エル・ディヴィージョ農園(ネストルさん)
- 品種:ピンクブルボン
- 製法:ホワイトハニー
- 乾燥方法:パラボリックハウス内アフリカンベッド
- 標高:1,600m-1,950m
- フレーバー:甘夏、温州ミカン、レモンティー、苺
- 酸味:第一印象で感じる酸は明るいが繊細な質。アタックはレモンや夏みかんを思わせる力強い酸、ミドルでは温州ミカンや甘夏のような甘さのある柑橘系、ほんのりとストロベリーのニュアンスも連想できる余韻ではレモンティーのような滑らかな酸が感じられ、素晴らしい品質であることをはっきりと感じ取れる。
- 甘味:甘味は強く、ショートテイストなのでアタックから強い甘みが酸味と同時に広がってくる、アフターフィニッシュに向かうにつれてレモンティーのような滑らかさと透明感が伴ったかろやかな甘み。
- ボディ:ボディに程よく厚みがある。はっきりとした味の変化を感じるほどのレンジ(幅)はないが、ミドル(中間域)から微妙に変化していく酸味の変化を感じることが出来るほどの程よい厚みがある。
- アフター&クリーン:質感はあるがカップ全体に透明感があり、レモンティーのようなテクスチャー(舌触り)と余韻は抜けの良いショートアフターテイスト。
- 総合評価:アタック(第一印象)の酸質はとても明るいが、ミディアムボディで奥行きが程よくあり、ボリュームのある甘さや滑らかな質感など酸味を心地よいバランスで際立たせる、その他の要素とのバランスが絶妙で、アタックはレモンや夏蜜柑を思わせる力強い酸、ミドルではボリュームのある甘味が強く印象づく酸味とのバランスで、温州ミカンや甘夏のような甘さのある柑橘系のフレーバートーン。アフターフィニッシュに向かうにつれて酸味と甘みは次第にすっきりと消えていく、その中でほんのりとストロベリーを連想する余韻があり、最後にはほんのりと厚みのある質感が舌に触れる際にレモンティーのような滑らかな酸がドライの時とアロマでほんのりと香るジャスミンのような花の香りが爽やかなカップイメージを醸すので最終的には明るくてすっきりとした心地よさでまとまるティーのようなカップクオリティ。
楽しみかた:酸をどう楽しむか?
【すっきり紅茶っぽい酸味】
- 豆のグラムに対して17倍のお湯
- 湯温95℃(高めに設定)
- 粉の粗さ:粗挽き
【甘さで余韻の酸味を楽しむ】
- 豆のグラムに対して14倍のお湯
- 湯温90℃(甘くしたければ95℃に設定)
- 粉の粗さ:中挽き
- ドリップ時に混ぜる
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