産地
国、地域、農園、生産処理場の情報。栽培条件には日照、降雨、土壌などがあるが、特に重要なのが栽培地の標高。同じ緯度なら標高の高い栽培地の豆のほうが高品質とされる。一般的に標高が高くなると酸味が強くフルーティで口当たりがしっかりしている。標高が低いと酸味が弱く、ナッツや穀物のような味わい。
酸については、緯度にもよりますが、高い標高になるとさまざまな性質の酸で味に奥行きが出て、低い標高では柑橘系のわかりやすい酸が一般的です。
品種
主にアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)、コーヒー専門店で扱っている豆は、ほとんどがアラビカ種。
アラビカ種の主な品種は、ブルボン、ティピカ、カトゥーラ、パカマラ、ゲイシャ、ムンド・ノーボ、ジャバニカ、などがある。
ブルボンはコクや酸のバランスのよさと甘さ、ティピカはクリーミーで質のよい酸と甘さ、パカマラは花のような香りと重量感のあるボディ、ゲイシャは花や香水のような香り。ゲイシャのような特徴のはっきりした豆以外、よほどの上級者でないと品種を当てるのは難しい。
国による、大まかな味の特徴
国による味の特徴です、コーヒー豆を栽培している標高が高い順に記載しました。味覚は人それぞれなので一概にこのコーヒー豆は美味しいとは言えませんが何となくの雰囲気を感じて頂ければと思います。
1.イエメン・・・モカが有名、果実やスパイスなど複雑な味わいが特徴。 標高:2,400メートル
2.エチオピア・・・コーヒーの起源。クリーンで特徴的な香味が人気。 標高:1,600~2,200メートル
3.ルワンダ・・・クリーンでチェリーのような香り 標高:1,500~2,000メートル
4.エルサルバドル・・・深いコクと緩やかな酸味。 標高:1,470~1,750メートル
5.ベトナム・・・世界2位の生産量。主にカネフォラ種を栽培 標高:1,700メートル
6.パナマ・・・ゲイシャの産地。華やかな香味で注目が集まる。 標高:1500~1700メートル
7.コスタリカ・・・酸味が強く、コクがある。 標高:1000~1700メートル
8.グアテマラ・・・明るい酸味と余韻の残る豊かな香り。 標高:1300~1600メートル
9.ケニア・・・しっかりとした酸味とコクのバランスがよい。 標高:1,580メートル
10.タンザニア・・・キリマンジャロが有名。柑橘系の酸味と爽やかな後味。 標高:1,400メートル
11.インドネシア・・・コクと苦みと独特の香りをしたマンデリンの産地 標高:1,200~1,300メートル
12.ブラジル・・・世界1位の生産量。サントスはマイルドでブレンドにもよく使われる。標高:800~1,300メートル
13.コロンビア・・・世界3位の生産量。大粒で甘くマイルドなコーヒーが多い。 標高:800~1,800メートル
14.メキシコ・・・バランスがよく、さっぱりとした味わい。 標高:900~1,200メートル
15.ジャマイカ・・・ブルーマウンテンの産地、甘くなめらかな味わい。 標高:763~1200メートル
16.ハワイ・・・人気のコナコーヒー、マイルドで甘く、クリーンな味わい 標高:250~800メートル