余韻が強く、上品な味わい。
- 地域:コロンビア カウカ県ソタラ地域
- 生産者:Manos Juntas Micromill
- 品種:カスティージョ
- 製法:ナチュラル
- 乾燥方法:天日乾燥、アフリカンベッド
- 標高:1,450m-1,600m
このコーヒー豆は重たい質感があり、余韻の広がりと舌に残る味の強さがとても良い。
質感の強さは後味の余韻を構成するとても重要な要素ですが、質感が重たくなると飲みごたえのある重たい後味になります。
品質が良いコーヒー豆の場合はその重たさに加え雑味が少なくなります。野生味の無い透明感も加わるので味の広がりを、より一層強く感じる。
淹れるときは後味をどうしたいかで淹れ方を工夫して楽しむコーヒー豆ですね。
- フレーバー:洋梨タルト、リンゴのコンポート、白味噌
- 酸味:第一印象で感じる酸はシトラス系。シトラス系の中でもアップルトーンで甘いオレンジやリンゴのような酸に甘さが乗るようなみずみずしい感じ。冷めるとほんのりナッツな感じ、発酵感があるのでミドルからフィニッシュにかけてフレーバーとしての強い質を感じる
- 甘味:中間域で感じる甘味は強く豊かな広がり。適度に発酵感があり、発酵から生まれる重たいテクスチャー(舌触り)に乗って広がる甘味の様子がとても印象的。アタックとミドル(中間域)で感じる酸味と甘みのバランスはしっかりと熟した完熟リンゴのような甘酸っぱい果実を連想させる。
- ボディ:ボディ感は程よくあり、強い質感があるため奥行きは長い。奥行きで豊かな味の変化と複雑性を感じられる。アタックは明るく感じつつも柔らかい印象を受けたが、ミドル(中間域)で広がる甘さにはレンジ(幅)があり、アフターフィニッシュまで甘さの変化が楽しめる立体的な広がり。
- アフター:余韻が重たく、後半は全体的にどっしりとした印象を受けるが、広がる味には濁りがなくクリーンカップな印象。フィニッシュで口に残るコーヒーの要素はロングアフターだがくどさがない。テクスチャー(舌触り)でバターや粒あんのような澄んだ重たさを感じる。
- 総合評価:アタック(第一印象)の酸は甘いオレンジや完熟リンゴのような優しくみずみずしい様子だが、その質は強い強度があるため、全体のカップバランスとして感じる第一印象には豊かな味の広がりを感じるポジティブなインパクトがある。ミドル(中間域)で広がる甘味はレンジがあり、滑らかな優しい広がり方をするので、とてもバランスの良い印象を受ける。余韻では重たいテクスチャー(舌触り)が、白みそのような強い触感を思わせ、そこから広がるアロマからは洋ナシタルトやリンゴのコンポートなど果実を煮出したようなフルーツのベイクド感をフィニッシュ(口の中でコーヒーの味が消える瞬間)で楽しめる。ミドルまではとてもバランス感覚に富んだカジュアルなカップの印象を受けるが、余韻で最大のインパクトと個性を感じられる上品なカップクオリティ。
- 楽しみかた:すっきりさせる? それとも濃くする? すっきり→豆のグラムに対して17倍のお湯+粉の粗さを粗めに。 コク深→豆のグラムに対して14倍のお湯+粉の粗さを細めにする。その日の気分で飲み方を楽しめるコーヒー豆ですね。
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